2016.06.28更新

おはようございます。

 

アピアランスサポートセンターあいち 看護師の河合です。

 

みなさん「緩和ケア」という言葉、どのようなイメージでしょうか?

 

ぱっと思いつくイメージが「終末期ケア」に近い方が多いのではないかと思います。

私もそういうイメージを持っていました。

 

「痛みのコントロール」「よりよく最期を迎えるための精神的なケア」「積極的治療が望めない人が受けるもの」

といった感じです。

 

もちろんこれらも「緩和ケア」の中の要素ではありますが、もっと広い意味を持つ言葉として使われています。

 

「緩和ケア」をどう捉えるかということですが、

 

がん情報サービス がんの療養と緩和ケア(http://ganjoho.jp/public/support/relaxation/palliative_care.html)より

 

緩和ケアとは、重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、

より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア(特定非営利活動法人日本緩和医療学会による『市民に向けた緩和ケアの説明文』)とされています。

さらにわかりやすく一言でいうと「病気に伴う心と体の痛みを和らげること」(厚生労働省緩和ケア推進検討会)となります。

 

 

緩和ケア普及啓発事業 緩和ケア.net(http://www.kanwacare.net/)より

 

ーーーがんによる苦痛をやわらげる緩和ケアとは

がん患者さんは、がん自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。

「緩和ケア」は、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛をやわらげるためのケアです。

 

 

近年、この診断された時から行うもの、という「緩和ケア」が積極的に行われるようになってきています。

早期からの「緩和ケア」が生存期間をのばすという研究も発表されています。

 

 

私は今の立場から「緩和ケアとしてのアピアランスケア」を考えています。

 

私たちのところを尋ねてくださる方々は、ウィッグをお探しであったり、爪や肌のトラブルを抱えていたりと外見的なサポートを求めておられます。

もちろん、私たちは全力でそのお悩みに対して対応いたします。

同時に、お話を伺いながら他の問題が潜んでいないかな、とも考えます。

 

外見の変化がもたらす精神面への影響がある時もありますし、病気との向き合い方に悩まれている時もあります。

ただ、何の利害関係にもない人と話がしたい、という場合もあります。

 

「緩和ケア」というと仰々しくて、恐れ多い感じもありますが、院外にいる、医療機関に属していない看護師であるからこそできるケアもあるかなと思います。

 

主治医には聞けないけど、、、、

担当の看護師さんは忙しそうで聞けないけど、、、、

家族には心配かけるから言えないけど、、、、

職場の人には、配慮してもらってるから言えないけど、、、、

 

みなさんそんな気持ちを抱えながら、頑張って生活されているんだと改めて実感しています。

 

外見を整えることで、自信が出て少し気分が上をむくこともあるでしょうし、

誰かと会いたいなと思えるかもしれません。

 

アピアランスケアを通して、みなさんの自分らしく生きるお手伝いができたらと思っています。

お気軽にお越しください。

 

ウィッグ&ネイル
アピアランスサポートセンターあいち
(あぴサポあいち)
ウィッグ作成・ネイルケア・足つぼアロマ・メイク・人工乳房など
抗がん剤治療中などに起こる外見的な変化や心配事に対してのサポートを行っています。

ご予約・ご相談はTEL:0120-35241(看護師が対応します)
携帯電話からはTEL:052-751-3700

〒464-0021愛知県名古屋市千種区鹿子殿3番3号
ニューゴールデンビル1―A
(愛知県がんセンター徒歩1分、自由が丘駅徒歩8分)

 

投稿者: NPO法人 全国福祉理美容師養成協会

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