先日、がん化学療法認定看護師さん達の勉強会にお邪魔してきました。
そこでこんな声を聞きました。
「患者さんから直接、外見的な悩みについて相談されることはほとんどない」
ただ、患者さん達が困っていることもあるんだろうな、ということは気になっていると。
これは、日常診療に従事している医師や看護師が多忙を極めているということが一つの理由。
そして、外見的な問題は限られたコミュニケーションの時間内で「医師や看護師」に直接聞かなくては、と思う類の問題ではないということなのかもしれません。
先生に聞くなら、看護師さんに聞くなら、もっと聞きたいこと、聞かねばならないことがたくさんあるのかな、と想像します。
そして、それ以外の要因としては、伝えられることをあまり持っていないから積極的に聞かないようにしている、ということ。
例えば患者さんから「まつげが抜けちゃって、うまくアイラインが引けなくて」と相談されたとして、「じゃあ、こういうアイライナーを使って、こうやって描くといいよ」と言える看護師さんは、たぶん本当に一握りです。(看護師さん達が細かい方法論まで知識や技術として持ち合わせていなくてはならないか、と言われるとその必要はない、と思います。得意な人に教えてもらえばいいのですから。)
悩みを聞いても、現状として伝えられることがない、と思うと対応に困るので「聞かない」ようにする。
そうすると、患者さん側もこういうことは看護師さんに聞くことじゃないか、と思って聞かなくなる。
そうすると、最初に出てきたような状況が出来上がるのではないかなと思っています。
患者さんが困っているんだろうな、と思うことに対応できていないと感じることは、真面目に看護に取り組んでいる看護師にとってはストレスになります。
ここで、私たちの出番です!!!
患者さんが気軽に看護師さんにも相談できる、その後ろ盾になること。
外見的な悩みについて、対応してくれる場所や人がいて、そこを案内できる、自分もいつでも対応を相談できる。
そんな場所になりたいと、この勉強会でも改めて感じました。
患者さんの力になることはもちろんのこと、診療に従事している看護師さん達の力にもなりたいな、と強く思った日になりました。
患者さん向けの講習も、看護師さん達向けの講習も実施しております。
お気軽にご相談ください。