抗がん剤の種類によっては、副作用で爪へのダメージがでるものもあります。
特にタキサン系抗がん剤のタキソテール(一般名ドセタキセル)では爪への障害が多く出現します。
アンスラサイクリン系のファルモルビシン(一般名エピルビシン)、アドリアシン(一般名ドキソルビシン)も爪への障害が多くみられる薬とされています。
同じタキサン系でも、タキソール(一般名パクリタキセル)では、爪への障害の程度は比較的軽いという報告もあります。
ドセタキセルに対しては冷却療法が効果的であるとの報告もあり、治療に際しフローズングローブなどを用いて冷却をしている病院もあります。
(冷却については、施設間での差もあるので通院施設の看護師さんに相談してみてください。
薬剤によっては冷感刺激により痛みが生じるような神経障害が出現するもの(オキサリプラチンなど)もありますので注意が必要です。)
爪や皮膚の副作用の出現予防については冷却のほかに、保湿保護は有効とされていますが、どのようなケアをどのくらいの頻度で行うとよいという方法は今の所はっきりと確立されていません。
多くの化学療法の説明の紙や冊子には
『爪、皮膚の副作用が出現しないように保湿しましょう』『予防的なセルフケアが重要です』
などの記載があるかと思います。
爪の保湿については、効果的な方法があったりもします。セルフケアの参考にしてみてくださいね
(過去記事: http://www.fukuribi.jp/blog/2017/01/post-170-401364.html)
セルフケアも重要ですが、プロにサロンでケアしてもらうのも効果が高いです。
あぴサポでは爪の状況を確認して、それぞれの患者さんに合わせたケアを提供しております。
基本のネイルケアの流れはこんな感じです
治療の状況(現在抗がん剤治療中であるか、治療が終わっているならばどのくらい経過しているか、今後の治療や入院手術の予定などでどのようなケアをご提案するか考えるためにお聞かせいただきます)、現在の爪、爪の周り、皮膚の状態の確認をし、ケアのご提案をいたします。
基本的なネイルケアができる状況の場合は、以下のような手順で進みます。
①爪の形を整える。お好みの長さや形を相談しながら行いますが、引っかかりが少ないように配慮した形をおすすめしています。
②甘皮の処理をする。丁寧に処理をしていきます。このケアをすることで保湿も効果的に行うことができます。
③表面を整える。爪が薄く脆くなっている場合は表面を削ることは避けます。
④保護のためのベースコート、トップコートを塗ります。
オイルの塗り方などセルフケアの方法もお伝えします。
またご希望に応じて、カラーのマニキュアで仕上げることや、艶なしのマットなトップコートで仕上げることもできます
この流れでのネイルケアには45分〜1時間程度、マニキュア仕上げをする場合はプラス20〜30分程度お時間をいただきます。
料金は
ネイルケア(2000円+税)
カラーマニキュア仕上げ((1500+税)です。
肌馴染みの良いカラーを選ぶととても上品に仕上がります
指先はよく目に入るところなので、変色していたりすると気分が落ち込むものです。
なかなか周囲にはわかってもらえないことだったりしますが、この一手間でしばらく指先を見るとうふふと思える。