2016.05.22更新

こんにちは、NPOふくりびの岩岡です。

半年以上前にウィッグをお作りした患者さんが、今日は生えてきた自毛のカットとトップピースの相談に来てくださいました。

少し、くせ毛になっているのですが、黒々とした元気な髪が生えてきており、一緒に喜びを分かち合いました!!!

ふくりびのウィッグが、患者さんの辛い時期にともに寄り添う物として、役立ったようで、本当に嬉しい気持ちです。

 

さて、新デザインの医療用ウィッグパンフレットが出来上がりました。

全国のパートナーサロン、また病院に設置していきます。

設置にご協力いただける病院、調剤薬局のご担当者様、ぜひNPOふくりびまでご一報頂ければ、すぐに発送いたします。

052-801-5203または、info@fukuribi.jpまで、連絡をお願い致します。

パートナーサロンは、北海道から沖縄まで全国88軒を超えました!!(印刷の間に90軒を超えましたヽ(;▽;)ノ

 

医療用ウィッグ名古屋

パートナーサロン

アピアランスサポートについては、

NPOふくりびにお任せ下さい。

大学病院、がん拠点病院での試着会や相談会、また医療関係者の勉強会、患者会などのお手伝いについてもお気軽にご相談ください。

 

 

 

投稿者: NPO法人 全国福祉理美容師養成協会

2016.05.13更新

こんにちは

アピアランスサポートセンターあいち 看護師の河合です。

 

あっと言う間に5月も中旬になり、少しずつ夏の気配がしてきました。

 

夏といえば、紫外線が気になります。

日焼けを気にせずに、外に出られたらどんなにか素敵だろうと息子と公園にいながら感じる今日このごろです。

 

 

抗がん剤治療中は、いつもに増して気になる方も多いと思います。

 

抗腫瘍薬の中には「光線過敏症」という症状を引き起こすものがあります。

光線過敏症の症状は

・光毒性反応 光線への暴露の数分から数時間後に露光部に限局して強い紅潮が生じる。

➡光にあたった部位がすぐに赤くなる。

 

・光アレルギー Ⅳ型アレルギーにより、光線暴露から遅れて少なくとも24時間後以降に皮膚炎を生じ、しばしば露光部以外にまで皮疹が広がる。

➡光にあたって1日以上経過してから、あたった部位だけではなくそれ意外の部位にも発疹等の症状がでる。

 

といった2パターンに分類されることが多いです。

 

光線過敏症が副作用に記されている抗がん剤には

ダカルバジン


フルオロウラシル


メトトレキサート


ビンブラスチン

などがあります。

治療開始の際に医師や薬剤師などからの説明を受けたかもしれませんが、この季節は特に注意が必要です。

 

紫外線量は季節や天候によって変化するとされています。

晴れた日のUV-B の強さは春から夏にかけて強くなり、6、7月には冬の4倍以上と言われています。

気温の上昇より一足早く紫外線の季節となる春は想像以上に紫外線が強いので生活の工夫をしましょう。

上記以外の抗がん剤での治療中でも、色素沈着等の原因の外的要因として紫外線によるものもありますので対策をされると良いかと思います。

  

外出の際に長袖を着るようにしたり、手袋や日傘、帽子なども有効です。

 

また、日焼け止めの使用も一緒に行うとよいでしょう。

日焼け止めの選び方ですが、抗がん剤治療中は皮膚が全体的に刺激に弱くなっていることも多いので、負担の少ないものをオススメしています。

 

ドラックストア等で購入できるものにも「敏感肌用」とされているものもあるので、そのような表記のあるものがよいかと思います。

 

また、日焼け止めには効果を示した数字が表記されています。

「SPF」と「PA」です。

 

SPFは紫外線B波の影響を防ぐ指数です。

肌が赤くなる日焼けが起きるまで普通平均で約20分の時間がかかると言われています。


肌が赤くなる日焼けが起きるまでの20分という時間を何倍ぐらい延ばすことができるのか、

というのがSPFの数字の持つ意味です。

SPF50+が国内で発売されている最も大きな数字ですが、

20分の50倍ということになるので、1000分=16.6時間赤くならないということになります。

汗などで落ちてしまうと効果が減るので、実際はもう少し効果時間は少ないと考えます。

SPF30以上の数値の効果は高値でもあまり変わらないとの報告もあります。

そして、このSPFですが、数値が高いほど刺激が強く、皮膚を乾燥させるとも言われています。

なので、低い数値のもの(20〜30)をお出かけの直前に塗り、時間がたったら塗り直す、という方法が肌への負担が少なくて良いかと思います。

 

 

次にPAについてですが、

光線過敏症の原因になっているとされる紫外線a波の影響を防ぐ指標となっています。

PAは数値ではなく「+」の表記になっています。2013年から「++++」が出て現在4段階表記です。

 

紫外線a波は室内にも差し込んでくると言われているので、室内にいる時にも窓に近い場所などは注意が必要です。

こちらも高値であると肌への負担が大きくなるとされています。

 

日焼け止めの成分として入っている「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」についても注意が必要です。

使い心地なども考えられて配合されているのですが、肌への負担を考えると「紫外線吸収剤」が配合されていないものが良いです。

ただ「紫外線吸収剤」が配合されていない日焼け止めは白浮きしやすく、使い心地の面では少し劣ることがあります。

 

 

その他にも、近年よく見かけるようになった衣類への加工についてですが、「UPF」と表記されていることがあります。

「UPF」とは、紫外線対策の先進国であるオーストラリアやニュージーランドで用いられている衣類の紫外線保護係数です。

つまり、その衣服が紫外線や日焼けからどのくらい肌を守ってくれるかを表しています。

数値は「50+~40」「35~25」「20~15」の3段階に分かれていて、この数値が表しているのは「SPF」「PA」と同様、日焼けするまでの時間の差です。

「UPF50」であれば、10分×UPF値50=500分となり、その服を着ていると、同じ程度の日焼けをするのに500分かかるということになります。

日本の製品にも「UPF」表記がされていることが増えてきています。

 

紫外線に関する数値を正しく理解して、日焼け止めや洋服をうまく活用できるとよいかと思います。

長くなってしまいましたが、ご参考になさってみてください。

 

 

 

ウィッグ&ネイル
アピアランスサポートセンターあいち
(あぴサポあいち)
ウィッグ作成・ネイルケア・足つぼアロマ・メイク・人工乳房など
抗がん剤治療中などに起こる外見的な変化や心配事に対してのサポートを行っています。

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投稿者: NPO法人 全国福祉理美容師養成協会