今年は寒くなるのが早いと感じています。
ただ突然暑い日があったりで、本当にわからない天気で着るものも困りますね。
駅伝の予選会で初出場の大学の第一区の走者の子が脱水症状になってゴール手前で動けなくなっているのをテレビで見て、なんて言葉をかけてやればいいのか(知らない子だから、もちろん言葉をかけるチャンスもないのですが)、当日30度だったと聞き、体調管理が難しかったんだろうなと切ない気持ちになりました。
駅伝の辛いところは、一区の選手が時間に間に合わなければ繰り上げられて、その後の走者がいくら早く走っても参考記録にしかならないこと。
襷が渡らなかった。。。ってどれだけ無念か。どうか彼がこの経験をバネにより強い選手になりますように、と祈ります。
さて、本題です。
昨年もお手伝いをしてきましたが、今年も名大病院の緩和ケアイベントで「アピアランスコーナー」のお手伝いをいたします
11月15日(水)13時〜16時 の予定です。
緩和ケアといえば。。。
緩和ケアは終末期に受けるだけのものではない、という概念的な話は随分と広まったように思いますが、
患者さん達と話していると「治療」だけでは満たされない、癒されない気持ちがあるということをまた感じます。
キリがないといえばそこまでなのですが、両側面を癒していくことが大切なんだと、当たり前でずっと言われていることだけれど、だからこそ真髄なのだと思います。このあたりのバランスが難しい。
治療の段階や、効果などによっても、日々変化していくものでもあります。
誰か一人が担うことではないし、患者さん達も、いろんな方法で自分のニーズを(時に能動的に)満たすことも大切です。
医師は目の前の救いたい命をどう救うか、ということに注力してるとします。(多くの医師は患者さんの病気以外の部分にも目を向ける気持ちはあると思っていますが、言葉で表現されないことも多く、患者さんは気がつきません)
それは、患者自身にとって、本来はメリットのあることに思えます。
しかし、治療以外の部分がケアされていないと感じてしまうと、途端に不安(不満)が募ります。
(治療が奏功して治癒してしまえば、問題なくなることもあるので、その辺りもまた現金なのです、人というのは。)
ここで、患者力を使い、ケアされていないと感じる部分はどこなのか、そもそも自分は何が不安(不満)なのか?
と冷静に考えてみます。
すると、自分が何を不安に思っているのか、わかってきます。
誰に助けを求めるべき事項なのか、なんとなくわかればめっけもんですね。
不安や不満という感情はネガティブで良くない感情と思われる方もいますが、行動を起こすのには必要な感情でもあります。
「不安を感じるから、質問してみる」「不満だから、何か自分でできることがないか調べてみる」
不安や不満に丸ごと支配されることのないように、なぜそう感じているのかを内観することができるといいなと思っています。
一貫性にかける、かつ当たり前の話をしてしまいましたが、
「病気になる」ということは、多くの人にとっては「非日常」であり「不安」を感じやすい状況です。
そのような状況に置かれた時、自分の心がどう反応するのか、をある程度客観視することも、落ち着くためには必要です。
かくいう私も、不安に心を揺さぶられることがあり、よくぐらっとします。
「cool head(冷静な頭)とwarm heart(温かい心)」が理想です。
緩和ケアイベントでは、院内の専門看護師や認定看護師がたくさん集まります。
「cool head(冷静な頭)とwarm heart(温かい心)」を持つNsの集まる場ですので、お近くの方は是非。