昨日開催されたセミナーに参加して来ました。
内容は「チャイルドサポート」
お母さん、お父さんががんになったこども達のサポートについてでした。
私たちのところに来てくださる患者さん達も、しっかりと統計して数字は出していませんが、9割くらいはお子さんをお持ちのお母さんです。
お子さんの年齢は様々で、就学前の小さいお子さんをお持ちの方もいれば、大学生やすでに成人している世代のお子さんがいらっしゃる方もおられます。
親の病気や死とこどもがどう向き合うか、ということについて考えさせられることはよくあります。
昨日のお話にもありましたが、こどもの力を信じて、こどもの優しさと強さを引き出すような関わりを持つことが大切なんだなと改めて感じました。
病気になったことをこどもにどう伝えるか、ということは大きなテーマでここでも何度かそのことに触れました。
日々出会う患者さん達も、それぞれが悩んでおられる事柄なんだと感じています。
病気をこども達に話すとこども達は辛い想いをするんじゃないかと考える方が多くいますが、こども達は内緒にされていることでもっと悪い想像をしてしまうことがあります。
隠すより悲しみを共有した方がいい
事実(病気になったということ、入院や治療が必要なこと、死というお別れが近づいていることなど)を、気持ち(感情)と結びつけること
こども達を真実から守ってあげられない と自覚する
セミナーの中でとても共感した言葉達です。普段の子育てにも役に立ちそうな気もします。
とてもいいお話でした。
私にも5歳の息子がいます。
彼に「死」の概念を教える時、私も「変えられない真実」を感情と一緒に伝えます。
そして、悲しければ一緒に泣くし、それを我慢することはないかなと思っています。
息子はたった5歳ですが、彼なりの理解を示します。
そして、とても優しく、たくましい。私はこども達の力を信じています。
「ぼくが助けたかった」と言って泣くこともあり、それは大人には言えないとても素直な感情で私の中にもある気持ちを代弁してくれるようなこともあったりして、救われることが多いです。
こどもは素直なので、ごまかしがきかないから、しっかり向き合うのには勇気がいるのかもしれません。
でも、怖がらないで、彼らのもつ力を信じて向き合ってみることをお勧めします。
もちろんその前にしっかり大人達もじぶん達と向き合うことが必要ですが。
病院の中で、どこに相談すればいいのかわからなくて、と患者さんから聞くこともあります。
そんな時は臆せず主治医や看護師に相談してみてください。色々なアドバイスをくれると思います。
とても重要ですが、とても難しいことでもあるのでいろんな人から知恵をもらってサポートしてもらいましょう。