2017.05.03更新

治療が決まって、脱毛が起こる薬剤だと知らされた時に大きな不安に襲われます。

 

髪の毛というのは、外見の中で随分と重要なものだったんだ、と改めて感じます。

院内で相談会をさせてもらっていることもあり、

「抗がん剤使うことになって、脱毛するって聞いて不安で・・・ウィッグで早めに準備した方がいいんですよね?」

とご相談を受けることも多いです。

 

この時に私がいつもお話しすることはまず、

「本当に脱毛がある薬を使うことが決まっているのか?」

ということです。

 

これ、意外とまだ決まってない場合もありますし、脱毛しない薬の場合もあります。

 

抗がん剤治療=脱毛

とイメージしている方は多いですが、抗がん剤にも様々な種類がありますし、最近は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤など薬物療法にも種類が増えてきています。

中には脱毛の副作用が出ない薬もありますので、きちんと確認することが大切です、脱毛しないのに高価なウィッグを購入しないでくださいね!!もったいない!

 

 

そして次に

「お仕事をしているか、定期的に外に出かけなくては行けない役割があるか?」

をお聞きします。

 

これは、例えば休職しているけど戻る予定とか、毎日幼稚園の送迎があるとか、そういうことですが、

毎日使うことが予想される方もいれば、それほど使用頻度が高くなさそうな方もいます。

場合によっては帽子と組み合わせるようなウィッグで十分なこともありますし、ウィッグいらないかもという人もいます。

実際、不安から数十万円するウィッグを購入したけれど、生活スタイルからいって不要で全く使わなかったというお話しも聞くことがあります。

ただ、いざという時のために用意しておくと安心ということはありますので、安定剤的な役割で用意することもありだとは思います。

 

 

そのあたりを確認してから、本当に必要かどうか、必要ならばどのようなものが必要だろうか、ということを考えます。

購入のタイミングもその人の生活に合わせて考えます。

 

一般的には、脱毛が始まる前に準備しておいた方がいい、と言われていますが「絶対に」ということではありません。

 

治療が始まり、脱毛が起こる頃は体調も不安定になることも予想されるのでウィッグ作成の予定が立てにくくなるということなどもありますので事前のタイミングが安心ということは確かにあるかなと思います。

 

 

ただ、事前に用意するのに踏ん切りがつかない場合や、ギリギリまで長い髪でいたい場合など、それぞれに想いもあるのでできる限りご希望に沿った対応をと思っています。

 

病院やご自宅での作成もご相談ください。

医療用ウィッグ 病院 院内

退院前に作成したい、などのご相談が多いです。

お気軽にご連絡くださいね。

 

 

ご予約は

愛知がんセンターから徒歩1分

アピアランスサポートセンターあいち

0120-35-2241までお問い合わせください。

 

 

投稿者: NPO法人 全国福祉理美容師養成協会

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